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東京都墨田区行政視察

実施日時 平成29年 7月13日(木)9時30分より
場所   東京都墨田区
調査目的 昭和54年全国で初めて制定された「墨田区中小企業振興基本条例」に学び、益田市における「中小企業・小規模企業基本条例」を実効性のある取り組みと運用の参考とするための視察。
調査項目
 
 ①中小企業振興基本条例
 ②すみだ地域ブランド戦略  2つの取り組み現状と今後の展望

 
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墨田区は東京23区の中でも、歴史と伝統技術を残している区である。
中でも世界的有名な浮世絵師「葛飾北斎」の生誕の地であることをイメージ戦略にとらえ、産業振興から観光にも取り入れ活かし事業展開を図っている
 産業振興会議を中心に、「墨田区産業振興マスタープラン」を10年計画で実施中であり、今年度は中間年度であり、産業振興会議にて、今年度は評価・検証を行う予定であるとの説明であった。
10年後のビジョンとして、「マスタープラン」のサブタイトル「Stay Fab-楽しくあれ!-」を策定し「ものづくり」から「まちづくり」をテーマに、墨田区が目指す新しい「ものづくり」の形である。
背景には、区内産業の大幅減少と後継者不足・ものづくり意識の希薄による、産業の衰退期があった。人々の消費やライフスタイルの変化に応じた「新しいものづくり」が必要ではないか?「ものづくり魂」をもった人々が「ものづくり」を通した「ひと・まち」をつくっていく必要がある。それに「気づき」「実践」に取り組んできた。
これからの「産業振興の戦略」として「あたらしいコトを興す」「産業振興の方向性」として、
「産業と観光の融合」「外部資源の活用と人材育成」「新分野への展開」「消費者を意識した新しい商業展開」をテーマに「すみだものづくり技術・事業者ネットワークの活用」しながら今後のトレンド・キーワードを掲げ今後の展開目標を具現化している。キーワードとしては、「グローバル化」「人口減少・環境問題」「メイカームーブメント」「新しい資金調達方法」である。
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区としての取り組み姿勢として、
①「商業・工業・観光」といった縦割りから、「融合した発想」に切り替え、産業振興に取り組む。
②意識の高い事業者を「集中的・支援」し、他の事業者を牽引する事業者を育成し、産業全体の底上げにつなげる。
具体的な取り組みとして、製造現場でもある「墨田区」として、ユニークな地域活性化プロジェクト「すみだ地域ブランド戦略2016」を立ち上げ、「商品部門」「飲食店メニュー部門」における「すみだモ。ダン・ブランド認証」を掲げ、積極的に魅力発信と販路拡大を行っている。
中でも、「すみだ3M(すみだスリーエム)」である。
3Mとは、「MUSEUM(小さな博物館)」「MEISTER(すみだマイスター)」「MANUFACTURING SHOP(工房ショップ)」をあわせたものである。
観光と産業を一連化した取り組みである。
伝統文化・技術の歴史を学び、熟練技術者の技を見て教わりものづくりを体験し、購入していただく。海外からの集客も考慮した取り組みでもある。
また、旅行会社と提携した「アウトオブキッザニアinすみだ」など修学旅行を兼ねた「ものづくり職人体験」なども実施している。また、5年目をむかえた、21の工場を巡る、すみだファクトリーめぐり「スミファ」など実施し、観光客誘致にも貢献している。
この他、「ものづくりコラボレーション&コラボレーター2009-2014」を実施している。
この事業は、日本を代表するクリエーターと墨田の事業者がチームを組んで、「商品開発・販路開拓」にチャレンジする墨田区支援事業である。
コラボレーターとの新しい感性の出会いによる、付加価値の高い新商品を誕生させ、国内を問わず海外でも高く評価されている。
これらの事業には、意表登録や特許などが関係してくるが、区としては関わらず、当事者同士に任せている。「お金をだしても口は出さない」なんとも寛大ではないか。江戸っ子気質かもしれない。
今後の取り組みとすれば、「新分野参入への挑戦」として、「医療・介護・航空・環境・エネルギー・宇宙」の産業分野へむけて、コンサルタント委託を含め「参入企業と研究者とのマッチング」などに取り組み、「新分野参入人材育成支援事業」を平成28年度から実施している。その他「新ものづくり創出拠点事業」「ものづくりコラボレーショ。ン」などの支援事業もあり、きめ細かい対応がなされているようである。
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感想として、都市の大小に限らず、また人口の多少に限らずいえることは、「今ある資源・遺産・文化・技術・産業」をどのようにコラボレーションし、「融合・発展・進化」させることができるか?
これら知識を持ち合わせたキーパソン的な人材が成功事例には必ずいる。対面にこだわらない、客観的な見かたのできる、経験豊富なコーディネーターは必ず必要のようである。
「人選が事業の成果を決める」といっても過言でもないと、感じた視察であった。
 
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  • Author:hzq00216